今年のテーマは「学生惑惑星運動」です。
※テーマについての詳細は以下の「テーマ」をご覧ください。

京都市立芸術大学芸大祭
日時:2009年11月1〜3日(日月火)/10:00〜21:00
2009 芸祭テーマコンセプト

『学生惑惑星運動』

このテーマは僕にとっての芸祭の特徴、あり方の解釈を言葉にしたものです。

 最近の学生(若者)は元気がない、とよく言われている気がします。僕はそこに対して「本当にそうだろうか?」という疑問、不満の意見を持ちます。そして、周りや自分をみて気付いたのは、『自分で考えて状況を変えていく力のなさ』でした。つまり、何かを変えようとするパワー、『積極性』です。

 でも、実際はエネルギーを持っていないわけではなく、発散の場所がなかったり発散の仕方が分からなかったりしていること。何よりも集団の中から飛び出ようとする勇気がないだけだと思うのです。

 そこで、僕はここ京都市立芸術大学の芸大祭で、今の若者にも、時代を作る力はある。これからこの混沌とした社会を自分たちが変えていくんだ。ということを示したいのです。

 だから、テーマにかつて社会で学生が一番元気のあった学生運動という言葉をいれました。何かは分からなくても、とにかく社会の何かを変えようとして、仲間と力を合わせて社会に向けてエネルギーを発散していた学生運動と芸祭をリンクさせます。

 また、もうひとつのテーマである惑惑星運動というのは、まず未知なるもの、宇宙をテーマにしたいということ、そして僕たちが表現者としてワクワクするときの感触が『惑惑』だと思うのがコンセプトです。なにをすればいいのか分からない、でも何かしたくて、目の前で起こることに反応したり、自分でできるかできないかの瀬戸際、むしろできないだろうという確率の方が高いことに挑戦していくこと、でもそのことが本当に正しいのかも分からずそれでもやってみなければいけないこと、やってみたことが他人にまったく認められなくて、落ち込んで、でもそこから次の可能性を見つけていくこと。すべてが『惑惑』だと思うのです。

 これから、11月1日に向けて、各々が友達と衝突したりしながら芸祭を作っていくことになります。その向かう先をひとつに合わせて強烈なものにしていくためにテーマを掲げています。この芸祭でみんなで非日常を作り出して新しい自分を発見し、これからの人生に影響を与えていけるようなものにしていきたいです。

 委員長として力の及ばないことも多々あるとは思いますが、ご協力の程、よろしくお願いします。




2009年度芸祭委員長 美術学部2回彫刻専攻 谷中佑輔


2009年度芸大祭によせて

 
学長   潮江 宏三



西山から吹き降ろしてくる思いのほか冷たい風とともに、これまであんなに暑かったのにと思いつつも、学園祭の季節が到来しました。
今回のテーマは、「学生惑惑星運動」とか。参加する学生一人一人がワクワクするだけではなく、起爆剤として社会の主役だった学生運動を意識しつつ、社会へアピールすることも企画しているとか。大いにがんばって欲しいと思う。心地よく枠そのものにはまり込むだけではなく枠そのものを変えるのだという気持は必要です。その想いに惑いつつ、結果として文字通り惑星運動になったとしても、その気概は忘れることがないように。
楽しくも一本筋の通ったゲーサイになることを期待しています。 




美術学部長   渡辺 眞



芸祭が近づくと、いつも講義に出席する学生が徐々に減って、寂しい思いをします。それに反比例して学内で見るあなたたちの表情は生き生きしてきます。一年で一番楽しい季節なのでしょうね。
大学時代は演劇部にいて、定期公演が大学祭の後に予定されていて、みんなが大学祭を楽しんでいるときには、こちらは泥絵の具まみれになって舞台づくりに汗を出していました。本学の教員になって初めて芸祭を楽しむことができました。
様々な思い出を積み重ねてきましたが、今年もまた新たな思いでができることを期待しています。




音楽学部長   呉 信一



芸祭の時期は11月といえども暖かかったり、いやいや11月だからこそ寒かったり、年によって違う。しかし、夏休みの暑い頃からじわじわ準備し、芸祭数日前に模擬店のテントが張られ、一気に祭りの気運が高まる様子は毎年恒例である。
いつも芸祭はイベントや模擬店、コンサートなど毎年様々な趣向を凝らして見る者を驚かせ、楽しませている。これを仕掛けているのは学生たちである。将来に無限の可能性をもった彼らにはもちろんしっかり勉強してもらいたいが、芸祭では芸祭で、頭を柔らかくして、普段とは違う力を発揮して欲しい。
年に一度しかない芸祭だから、普通の枠の中に納まっていてはおもしろくない。誰も思いつかないようなことを企画し、普段ではできないメンバーで実行してほしい。その経験が今後の活動に役立つ、かもしれない。
それでは今年も大いに盛り上がってください。くれぐれも芸祭で燃え尽きないようように!




学生部長   内藤 英治



今年5月に予定されていた四芸祭がインフルエンザの影響で中止となり、それまで頑張ってきた学生諸君の熱に水をさす様な事となり、大変残念な思いが残っていもした。
そして、時間が経ち、今年も芸祭の季節がやってきました.「学生惑惑星運動」をテーマに掲げ、芸祭実行委員を中心に、多くの学生の参加を募り、企画や模擬店も多くなって、盛り上がりを見せようと勢いづいています。私達も、これらを後押しする形で、実行委員や学生諸君の熱意が実現出来る様、調整を進めてきました。
昨年よりも一人でも多くの学生、教職員、先輩やっ地域の皆様の参加をいただき、手作りで、芸大ならではの贅沢さで、楽しい一大イベントを成功させてほしいものです。
怪我、事故のない様、大いに楽しんでください.応援しています。




美術研究科長    鶴田 憲次



今年の芸祭テーマは学生惑惑生運動だと言う。私は今から40年ほど前、学生運動まっただ中、この京芸で学生時代を過ごしました。 毎日の様に集会、デモが行われていましたが、地味ながら当時でも芸祭は有り、講師を招いて‘芸術はいかに有るべきか?’等の 堅いテーマのシンポジュームが催され、友人たちと芸術について熱く語り合ったことを思い出します。 日頃の創作活動から解放され、心おきなくエネルギーを発散して、友人、先生たちと、今何をすべきなのか?今後につながるスケール の大きな事を考えて、思う存分語り合ってもらえればと思います。
お祭りの後の充電となることを期待しつつ、どのような運動になるのか楽しみにしています。




芸祭委員長   谷中 佑輔



時代を切り開く若い力。それを京都市立芸術大学全体で表現する芸大祭を目指して、この数ヶ月間、仲間同士でぶつかり合いながら準備を進めてきました。
その衝撃が生んだうねりがこの三日間で大炸裂します!
この芸大祭を構成している全ての人、ものに僕らの“惑惑”が詰め込んであります。
ハイ。じゃあ、ココから始めます。“学生惑惑星運動”開始!!!!!!!!

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